2004SWISS

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2004スイス旅行を終えて
8月12日〜8月21日の10日間スイスを旅行しました。
ひょっとしたら、また行くかもしれません。総括的な備忘録です。
///天候と花////////////////////////////////////
今回の旅行テーマは「ハイキングと花めぐり」です。
日本では、本格的な登山となる場所まで電車で行けます。気軽さと厳しさが同居しています。
天候:東京での気候で表現すると冬から初夏までを体験しました。登山電車等で3,000m超の山頂に行くと氷点下の場所もあります。屋内にいるだけなら、軽装で済みますが、外気に触れるには重ね着して+フリース+ウィンドブレーカー+手袋が必要でした。雪も経験しています。高所で荒天となると風が強いので傘は利用できません。本格的な雨具を用意したほうがいいと思います。(今回は幸いにも使用しませんでした)
日差し:3,000m超の高地になると、曇っていても雪の上ではまぶしいほどです。サングラスは必須です。日焼けも注意しないとつらい思いをします。
花:ピークは日本と同様に7月のようです。今年は5月に大雪があり、雪解けが遅れたため3週間ほど花の季節が遅くなっているそうです。ラッキーでした。でも、すでに開花のピークは超えていた感があります。ピーク時はすごい景色が見られると思います。
///初めてのパックツアー////////////////////////////////////
旅の楽しみは、ストーリーを組み立てる準備段階から始まるもので、これをショートカットし、さらに始まってから軌道修正ができないパックツアーは旅では無い。と思っていました。
今回は良い意味で大はずれしました。
・11名の少人数旅行。
・ゆとりの座席。バスは1人で4席。列車は2人で4席。飛行機は2人で3席。
・すばらしかった、添乗員さんと現地ガイドさん。
・Aクラス以上のホテル連泊。
・食事が全部付く。
・ゆっくりとしたスケジュール。
・日本人がいないような名所を訪ねられた。
結果として、プライバシーが守られながら、添乗員さんに身を預けた気軽で、中身の濃い旅行ができました。
個人旅行では、これだけの旅行は不可能です。
///ホテルについて////////////////////////////////////
◆今回は4つ星のホテルに泊まりました。たぶんスイスでは高いレベルのはずです。
【チューリッヒ】
    ★★★★Moevenpick Hotel Zurich Airport(メーベンピックホテルチューリッヒエアポート)
【グリンデルワルト】
    ★★★★KREUZ AND POST(クロイツ&ポスト)
【ツェルマット】
    ★★★★NICOLETTA(ニコレッタ)
【サンモリッツ】
    ★★★★SCHWEIZERHOF(シュバイツァーホフ)
◆食事
今回のツアーは全行程食事付きで、昼食でも3,000円クラスの内容で、ボリュームもたっぷりでした。
私は郷土料理や本場のイタリア・ドイツ料理を食べれて満足だったのですが、毎日こってりした料理が続き胃がダウンされた方もいらっしゃいました。おいしいことは確かなのですが、10日間の年配者向けのツアーですから、2〜3回程度、息抜きできる食事があると喜ばれるかもしれません。
やせた土地柄で、野菜類は輸入に頼っていることが要因のようですが、野菜サラダが付かない夕食や朝食がありました。肉食文化なのかな?
スイスは酪農国で、乳製品(チーズ・ヨーグルト)が豊富でどれを食べてもおいしかったです。1,500〜3,000m級の山に放牧されて育っている乳牛のせいか、牛乳の味がキュッとしまっていました。
飲み物だけは実費精算のため、その都度清算しましたが、高いです。ホテルでなくても同様の値段がしました。
  ミネラルウォーター・ジュース:4.5SF
  生ビール(小):3.8SF
  生ビール(中):6.5SF
  グラスワイン:4SF以上
   1SF(スイスフラン)≒100円です。ビールが一番安い感じです。
◆水
スイスの水道水は飲めるそうです。蛇口を開いて直接飲んだことはなかったのですが・・・・・・ レストランで出される水が水道水のようでした。具合の悪くなった方はいらっしゃらないようでした。
◆通信環境
あまり快適とは言えませんでした。
◎無線LAN
メーベンピックホテルチューリッヒエアポートとシュバイツァーホフでは有料の無線LANが利用できましたが、日本語による解説は無く、初期表示時言語はドイツ語で英語に切り替えしようにも、ドイツ語ではどうすればいいのか、極めてわかりづらいでした。
使用料の清算はプリペイドカードとクレジットカードの2つです。
無線LANの料金体系は30分9SF(約900円)・2時間19sf(約1,900円)です。最初は2時間コースを利用したのですが、どうも「2時間」はログオンしている積算時間ではなく、ログオンから2時間後までの意味みたいです。メールを受信して、返事を書くためログオフし、再度ログオンしようとしたら「時間切れ」となってしまいました。
◎電話回線
ニコレッタでは、電話線を接続してもモデムが反応せず、困ってしまいました。どうもヨーロッパは2方式あるようで、フロントからアダプターをもらってなんとかしました。
シュバイツァーホフはデジタル電話で、モデム利用できませんでした。どのホテルも有線LANは装備されておらず、シュバイツァーホフに宿泊する際、無線LANを利用できない場合は、通信手段がないかもしれません。
◆施設
建具の据付精度が悪く、鍵が掛けづらいドアがほとんどでした。お湯の出が悪いホテルもあったりしてある程度、割り切りが必要かもしれません。
◆備え付け品
私はアメリカ・中国・東南アジア数カ国しか宿泊の経験が無かったのですが、ヨーロッパは最もシンプルかもしれません。
バスルームに置いてあるものは固形石鹸のみ(たしかクロイツ&ポストはこれすら無かった?)ボトル式の液体石鹸が用意されているのだけれど、ボディー&シャンプー共用タイプで今ひとつでした。マイ石鹸&マイシャンプー持参がGoodです。
半分のホテルに湯沸し機がありませんでした。お茶・おかゆ・カップ麺などを持っていく場合は、携帯用の湯沸し機も用意するほうが無難です。
◆電源
スイスの電圧は220Vです。他の国でそこそこのホテルに泊まるとバスルームにはアメリカ向けに110Vのコンセントがあるものですが、今回はクロイツ&ポストとニコレッタにしか装備されていませんでした。

///持っていけば良かった物////////////////////////////////////
◆トレッキングシューズ
今回は荷物の量を減らすため、カジュアル+ハイキング向けのMERRELLMERRELL.JPGを夫婦で履いていきました。防水処理してありスパッツと併用すれば、万一雨の中でもなんとかなると思ったのですが、雪(氷河)の上を歩くのには役不足でした。雪が靴の中に入ってきてしまいます。やはりトレッキングシューズとカジュアルシューズの2種類用意するべきでした。
◆まともなカメラ
写真は10日間で約1000枚撮影しました。不要写真はその都度削除していますので、実際にシャッターを押した回数はもっと多かったはずです。移動中のバスの中でパソコンにデータを移し変えていたので、メモリの空き容量不足にはなりませんでしたが、他の方々はメモリー不足で悩まれていたようです。
私の場合、問題となったのは、カメラの性能です。私は若いころカメラ小僧だったのですが、最近はまったく興味が無く今回もCanonIXY 光学3倍 4.0Mpixelsを持っていきました。(写っていればいいと思っていました)
一方で心の中では、一生の記憶になるのだから、もっと高級なカメラ(Canon EOSあたり)を買って行こうか迷いもありました。
ところが、現地に入って自分でびっくりするような衝動が起きました。結論は「もう少しまともなカメラで写真を撮りたい!!」です。たとえば、音楽に置き換えると、年を重ねてから若かりし頃の音楽を聴くとここち良さを感じるのは、自分の耳が良い音を感じているのでは無く、楽しかった若かりし頃を思い出すためだといいます。すでにその頃の高い感受性は失ってしまい、単なる昔の思い出を頭の中で巡らせているだけだ。と思っていました。
写真の被写体になる風景も同じだと思っています。小学生のころ花の色を見て「きれい」と感じたり、学生時代に日光の紅葉を見て感激した、あの感受性は自分には無くなっている思っていました。 ところが、スイスの景色を見て昔の感性がよみがえってきました。「美しさ」を感じられたのです。そしてその美しさをカメラで撮影できないことに悔しさを感じました。「もっといいカメラが欲しい!」
今回持って行ったカメラには不満があります。(安いカメラなので当然ですが)
・被写界深度(ボケ味)コントロールができない。
・ボケ味が悪い。
・絞りが開放に近くなると、極端に画質が低下する。
・シャッタースピードがわからない。
・シャッターレスポンスが悪い。
・連続撮影ができない。
・直射日光下ではディスプレイ上の表示がはっきりせず、どこにピントが結んでいるのかわからない。(高山植物はめくら撮り状態だった)
・輪郭がはっきりしない。(チップの能力?)
//荷物の重量制限について/////////////////////////////////////////
いくらハイキングといっても、一通りの装備を持っていかなくてはなりません。シューズだけでもけっこうな重さになるはずです。帰りはワインのお土産等が加わるため、重量はさらに増加します。
最近は飛行機の持込荷物重量制限が厳格になっているそうです。エコノミーですと基準では20Kgまで、以前は28Kgくらいまでは見逃してくれたそうですが、最近は23Kgあたりがボーダーラインだそうです。重量チェックの際は機内持ち込み荷物まで重量チェックされました。オーバーすると1Kgあたり6,000円だそうです。大変な金額になります。
今回のツアーでは超過料金を取られた方はいらっしゃらなかったのですが、ミネラルウォータなどは、チェックインが終わってから購入したほうが無難です。超過課金となった場合は500ml×2本で6,000円ということになっちゃうかもしれません。
空港までアテンドいただいた、スイス在住の方は最近日本に帰る際、8万円徴収られたとおっしゃっていました。
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